こんにちは、あいたぬです!
SNSの漫画広告で一条ゆかり先生のプライドにハマり、次に昼ドラ化された【砂の城】も読んでみました。
砂の城はプライドと同じように毎回読者がついていけないほどの怒涛の展開で読み進めるのが止まらなかったですね・・!!!
私が生まれる前にりぼんで連載されていた作品【1977年〜1979年】ですが、少女漫画とは思えないほど現実的でドロドロしている愛憎劇が楽しめます。
ネタバレありの感想をまとめていきますので砂の城はどんな話だったのか?漫画原作が気になる方はこちらの記事を参考にどうぞ◎
一条ゆかり先生の漫画は古い作品ですが大人になってから読んだほうが意味がわかるので楽しめますよ〜!!
砂の城を読んでいると恋愛にときめきではなくて。。。人を愛して狂っていく人々が見られるから人を愛することが怖くなっていきそうですよね・・!!!
目次
主人公ナタリーの人生が可哀想過ぎる!
砂の城の漫画原作はフランスが舞台になっています。
絵本作家として活躍した女性ナタリーの超悲劇的な人生が描かれています。
①資産家の両親が飛行機事故で死亡
②捨て子のフランシスコとの結婚を親族に反対される
→駆け落ちしようとして失敗し2人で海に飛び込む
③自分だけが助かってしまう・・・
④フランシスは実は生きていたが記憶を失っていた
→奥さんと子供がいた
⑤フランシスが車の事故で死亡
→ショックで奥さんが後を追う
⑥取り残されたフランシスの子供を引き取る
⑦子供のフランシスと愛し合うようになる
⑧フランシスを追いかけていた女の子に殺されそうになる
⑨待望の子供を妊娠するが流産する
⑩ショックで精神が狂う
⑪雪の中で放浪し生死を彷徨う
→助かって正気を取り戻すが翌日に死亡
両親を亡くし最愛の恋人も失い妊娠した子供も失ってしまい最終的には精神が狂ってしまいました(T_T)
こんな人生辛すぎるので気が狂ってもいた仕方がないと思ってしまいますね。
ナタリーは頑張って生きて幸せになりたいと自分の城を構築しようとしたのに砂のように毎回崩れてしまいました。
引用元:砂の城
ナタリーの人生は漫画のタイトルそのもので一条ゆかり先生は鬼だなぁ。。。と読んでいて思ってしまいました。
立て続けに飛行機事故や車の事故で愛する人を失い、過去を引きずり続け自分だけが可哀想!!と思い込むのは分かるのですが、、、
ナタリーは今目の前にある幸せを感じることが出来ず自ら不幸になりにいっている感じがします。
悲劇のヒロインだと思いこんで自分の幸せを逃していますね。
子供のフランシスを追い求めるのではなく編集長と普通に恋愛して結婚すれば公私共に幸せだったんじゃないかなぁ。
フランシスはカッコいいけど優しすぎる?
砂の城には2人のフランシスが出てきますよーー!!
ナタリーの幼馴染であり恋人同士だった黒髪のフランシスと、その子供のフランシスですね。
フランシスに似合う男になろうと努力をするところがそっくりです。
引用元:砂の城
この2人は親子になりますが、似すぎているのでナタリーは子供フランシスに黒髪フランシスの姿を重ねてしまい辛い想いをすることになります。。。
引用元:砂の城
この2人に共通しているのがカッコいいけど優しすぎるところでナタリーがそばにいて欲しい!!と望んでいるときに近くにいないことですね。苦笑
黒髪のフランシスは駆け落ちに失敗して記憶を失ってからはナタリーのことをすっかり忘れて呑気に奥さんと幸せに暮らして子供まで産まれていました。汗
ナタリーに再会しても奥さんと子供と離れることは出来ないとナタリーをフッてしまいましたね。(本心はナタリーを連れ去りたいと思っていたけど)
フランシスが妻子と幸せに暮らしている5年の間にナタリーは両親も最愛の恋人も失ったと思いどん底状態でした、、、フランシスは優しくてカッコいいけどナタリーのことを思い出して欲しかったよね!
子供フランシスも父親にそっくりでカッコよくて優しいけどナタリーが辛いときに近くにいませんでした。
フランシスのことが大好きな女の子【ナタリーを殺そうとした】の足のリハビリに付きっきりで妊娠中のナタリーに嘘をついて放置です。
つわりが酷いし妊娠初期は流産してしまう確率も高いのに嘘までついてナタリーを殺そうとした女の子のリハビリに付き添うのはマジであり得ないですね〜。
フランシスは優しいけど優先順位が違うなって思いますね。
ミルフィーヌのことを愛せないのなら突き放して優しくしてはいけないです。。。
中途半端にミルフィーヌを好き(妹として?)とかいうからこじれてしまいました。
ナタリーのためにカッコよくなりたいと自己研磨するフランシスはカッコいいんだけど、、、常にどこかナタリーと距離がありズレていて最悪の展開になってしまいます。
砂の城の推しキャラについて
砂の城の推しキャラはナタリーの親友夫婦【エレーヌ&ミッシェル】ですね!
この2人は周りに祝福され結ばれて可愛い女の子も無事に産まれて幸せそうです。
ナタリーがどん底に落ち込んでいるときにいつも側にいたのはフランシスではなくて親友のエレーヌでした。
フランシスの子供を引き取ろうとして止めようとした常識人でありナタリーに良きアドバイスをくれる頼もしい親友です・・!!!
引用元:砂の城
子供フランシスを愛せずキツい態度を取るナタリーに対してエレーヌはこのエゴイスト!!と発言しフランシスを守ります。
かっこよすぎます。
ナタリーが精神を病んでしまい倒れた時に、泣いて幸せになって欲しいと訴えたエレーヌ。
引用元:砂の城
こんな良い人が友人だなんてナタリーは周りにの人々に十分恵まれていますよね、それなのにナタリーはいつも最愛のフランシスを失ったと絶望してばかりいるのでちょっといい加減して欲しいと思っちゃうかも。
仕事で支えてくれるパートナーになってくれそうな男性もいるし、悩んでいる時に支えてくれる親友のエレーヌもいるのに自ら不幸になっていくナタリー。。。そんなにフランシスじゃなければ彼女は幸せになれなかったのかな?
引用元:砂の城
編集長はナタリーのことを愛しているけど、ナタリーの寂しさを埋めることが出来ずに悩みます。
読者もナタリーの悲劇的な人生には共感してしまうけどいつまでも悲劇のヒロインでフランシスフランシスばかりなのでもっと周りを見て欲しいですよね。
子供フランシスの学生時代の友人であるフェランもすごく好きなキャラですね・・!!!
引用元:砂の城
実はフランシスのことを愛しているのですが、彼のことを愛しているからこそナタリーとくっついて欲しいと応援してくれます。
彼の愛こそ本当の愛なんじゃないかなぁ。
フェランは家庭環境が超複雑で学園で暴れており問題児とされていたのですが実はすごく優しい人なんですよね。
砂の城はナタリーの悲劇の物語なのですがフェランの話も凄く面白いし彼の大人の対応とフランシスへの愛にグッと心動かされますよーー!!!
人を愛しすぎるあまり狂っていく人々の描写が痛々しい
ナタリーはフランシスを愛しすぎるあまり狂ってしまいましたね。。。
イケメン編集長といい感じになりそうだったのにナタリーの頭の中にはいつも故人のフランシスがいたので2人の仲は進展しませんでした。
引用元:砂の城
編集長がもっとナタリーに踏み込めば良かったのに・・!!とモヤモヤしますがナタリーの境遇が重すぎるので踏み込めないよね。汗
子供フランシスにアタックしてくるミルフィーヌも怖かったですね〜。
17歳も年上のナタリーにフランシスを取られたくないと・・・ナイフを持参してナタリーを殺そうとしてきます。
ミルフィーヌはとんでもないメンヘラ少女です、こんなことするような子と結ばれたいと思うわけ無いよね〜。。。苦笑
引用元:砂の城
可愛らしい少女はフランシスに対する愛で狂ってしまいました。
でもミルフィーヌは少女時代のナタリーにそっくりで、、、もしナタリーがフランシスに振り向いて貰えなかったらミルフィーヌ化したかもしれませんね。
フランシスと結ばれるのは私なの!!と勝手に思い込んで暴走し、ナタリーを愛しているから愛せないと言われたからナタリーを消そうとして・・・
ナタリーを殺そうとして返り討ちにあったミルフィーヌは足を怪我してしまいリハビリが必要な体になってしまいました。
どうしてもフランシスと結ばれたいミルフィーヌは足の怪我を理由にフランシスが来ないとリハビリしない!!と強気に出ます。
恋人を殺そうとした人間に今後一切関わらないのが普通なのですがお優しいフランシスは妊娠中のナタリーを嘘をついて放置してミルフィーヌのリハビリに付き合うんですよね。
正直フランシスに興ざめです。
一番イライラするのはフランシスの奥さん【ジョルゼ】
砂の城で一番イライラしてしまったのは・・・ジョルゼですね。
引用元:砂の城
記憶喪失に陥ったフランシスを介抱し子供を産みフランシスと結婚したのですが、、、ナタリーが現れてフランシスが事故にあい、、、
気が動転してしまうのは分かるけどフランシスの側から離れたくない・ナタリーに渡したくないからと4歳の子供を残してフランシスの後を追うのは絶対にやってはいけないですね。
4歳の可愛い息子を残してフランシスを愛しているからと自○する気持ちが分からない。
フランシスを本当に愛しているならその子供をきちんと育てようよ・・・と思っちゃいます。
一番好きじゃないキャラです。
漫画の砂の城の結末はどうなったの?
漫画の砂の城の結末は子供フランシスとナタリーが結ばれるのですが・・・
ナタリーが子供フランシスとの子供を流産してしまい、現実を受け入れられず精神が狂ってしまいました。
ちなみにナタリーが流産して大変な状態の時にフランシスは嘘をついてミルフィーヌと旅行してました。
こんなことになってしまうなら編集長がナタリーに強くアタックして幸せになった方が良かったんじゃないの。。。と思っちゃいましたね。。。フランシス酷すぎる。。
精神が狂ったナタリーをフランシスは看護して生活していきます。
ナタリーの精神は病んでおりまともに喋ることは出来なかったのですが、、、思考を停止させ夢の中に逃げてフランシスと一緒にいるのが漫画の中で一番幸せそうだったかも。泣
引用元:砂の城
雪の日にナタリーが家を抜け出し放浪してしまい生死の境を彷徨うことになるのですが、症状が和らぎついに正気を取り戻すことが出来ました。
これから2人の穏やかで幸せな時間が流れると思われましたが正気を取り戻した翌日にナタリーは死亡してしまいます。
最終回までナタリーに救いが!!!無いです!!!泣
まとめ:今読んでも砂の城は面白い!
こちらの記事にて一条ゆかり先生の砂の城を読んだ感想をまとめさせて頂きました◎
・ナタリーに救いが無い
・フランシスが優しすぎて微妙
→かっこいいけど肝心な時に側にいない
→妊娠初期の奥さんを放置するなんてあり得ない
・親友のエレーヌが一番かっこいい!?
→頼りになる常識人
・悲劇の連続で重い
→毎話驚きのシーンが続出!
・一条ゆかり先生が鬼
・愛に狂う人々の姿が見れる
→ミルフィーヌが怖すぎる
・フェランの愛が一番一途かも?
→好きな人の幸せを願える
今読んでもすごく惹き込まれてしまう作品でしたよ・・!!!
こんなに悲劇的なことが連続して起こるわけないじゃん。と思っちゃいそうですが・・・ファンタジーとして読むと楽しめます。
10〜20代で読むよりも30代以降で読んだほうが楽しめるんじゃないかな?
愛に溺れて狂っていく人が多いのですが、、、これだけ人を愛することが出来るなんて怖いけど羨ましいと思っちゃいますね!
漫画では色々な愛の形を見れますよ、読んでいると愛とは何なのか?考えさせられます。。。
砂の城は1977年に連載された作品なので紙面媒体で探すのは大変ですが電子書籍でいつでも読むことが可能です♪
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砂の城は全部で7巻ありますが、1〜6巻までイーブックジャパンなら70%オフですよ(!!)
お得なクーポンを利用して是非【砂の城】を読んでみて下さいね。
10代の頃に読んでいた方は大人になってから読むと感想がガラッと変わると思います。
久々に電子書籍で読み返してみて下さいね◎
読んだことが無い方は名作なので是非チャレンジしてみて下さい♪
気になる方は途中まで試し読みすることが出来ますよ〜!!
一条ゆかり先生の漫画の吸引力は凄すぎます・・!!!
最近暇だな〜と時間のある方は是非一条ゆかり先生の世界観を楽しんでみてくださいね!!