こんにちは、あいたぬです!
今回は尾崎衣良さんの漫画【真綿の檻1巻】のネタバレありレビューをしていきます。
他の人の感想が気になるよ・・・!!!という方はこちらの記事を参考にどうぞ♪
深夜のダメ恋図鑑では恋人関係でしたが、真綿の檻では複雑な親子関係に焦点があたっています。
※毒親家庭に育っている方は記憶が蘇ることがあるかも?トラウマがある方は注意です。
主人公の旦那さんは悪い人?
ずっと家事と自営業を担ってきた主人公【榛花(はるか)】の母親が日常生活の不注意で足を怪我してしまい実家のことが何もできなくなってしまいます。
父親は仕事しかしてこなかった教職員なので、母親が動けなければ家の中のことがグチャグチャになってしまいます。
そこで母親の代わりに娘に実家の家の中のことを全てやらせようと家族会議が行われます。
榛花は建築士として仕事をしながら大学時代からお付き合いしていた彼氏と実家から車で1時間離れた場所で結婚生活を送っています。
榛花に実家のことを全てやらされそうになったときに旦那は「俺のご飯は誰が用意してくれるの?榛花がいないと俺が困ります。」と奥さんが1ヶ月間実家で介護生活を強いられるのを止めます。
はたから見ると榛花の旦那さんは奥さんにフルタイムの仕事をやらせながら家事は一切しないという旦那さんに見えるので榛花の家族は離婚を勧めますが・・・?
実際の主人公たちの生活は平和で、旦那さんが「俺のご飯は?」と発言したのは義理家族から奥さんを守るためでした。
最初の1話を見ていると榛花の結婚相手がヤバそう・・・と思いそうですが話を勧めていくほどに榛花の家庭の方が強烈だったことが分かります。汗
旦那さんは家の中のことをやりたいのだけど榛花がキッチンを自分の城と思っているので中々触らせてくれないだけですね(!!)
私も榛花みたいな子と結婚したいです・・・建築士としてフルタイムで男性以上に稼ぎながら家事もほとんどやってくれるってスーパーウーマン過ぎる。
立派な女性に育っているのですが母親はそれに気がついておらず、【娘は自分と同じような存在】だと認識しています(怖い・全然違うのに!!)
性別の違いによる育て方の違い
榛花が育った家庭は田舎で、性別による育て方の違いが酷いです。
現在32歳の私が育った環境はこんなに酷くなかったのですが、地域と世代によってはあるあるなのかなぁ・・・
・男の子の誕生が喜ばれる
・娘のみに手伝わせる
・娘だけに奨学金を背負わせる
→榛花は家を出るためにTOPの国立大学へ
(息子はお小遣い付きでFラン大学へ)
この育て方はもう崩壊していて、現在では男の子よりも女の子が生まれた方が喜ぶ人もいるし娘だけに家の中のことを手伝わせるって古いですよね。
男の誕生が喜ばれるのは家(名前)を継ぐことが出来るからだと思いますが、正直名前を継ぐよりももっと大事なことがあります。苦笑
祖父祖母の世代(80代〜90代)では男の子の方が喜ばれて可愛がられていました。
私のお母さん世代は漫画の育て方に近くて・・・祖母は私の母親のみに家事を手伝わせていましたが叔父さんには全くやらせませんでした。
その結果叔父さんは60歳を過ぎても家の中のことが出来ず、祖母が亡くなった後は週3〜4の頻度で現在も私の母親が実家を手伝いに行っています(?)
謎だったのが私の祖母が働きに出ている兄のお弁当を毎日妹に作らせていたことですね(妹である私の母親も働いているのに!)
仕事しか出来ない父親は息子に家事はやらせなくていいと思っているし(だって自分が何も出来ないし、やる気もないから)娘には進学しなくていいと思っていますね(結婚したら家庭に入るから)。
令和の時代にもこんな子育てをしていたら確実に未来の子供(特に男)は結婚出来ません。
母親のストレスのはけ口が娘に向かう
漫画では家事育児+自営業+介護をしていた母親からのストレスのはけ口の対象が娘の榛花に全て向かっています・・・!!!
家事育児
自営業の手伝い(給料0)
介護
全て夫からの感謝ゼロの無償労働
離婚できないストレスを娘にぶつける
→自分で自立して生きていくことが出来ない
これは結構あるあるなんじゃないですかねー。汗
真綿の檻の主人公は母親のサンドバッグ状態なのでかなり酷いと思いますが。汗
息子には言わないけど娘には自分の友だちのように日頃のストレスを発散させる人がかなり多いと思っています。
私も母親からの姑と夫に対する愚痴が辛かったし、私にとっては祖母&父親でもあるのですが話を聞く度に祖母と父親のことが嫌になってしまいました。
娘には一番話しをしやすいのでしょうが親友ではないので友達と遊んだり趣味を楽しんだりして母親1人で自分を満たして欲しいです。
実家に帰省しても母親と2人になると必ず姑と夫に対する愚痴が出てくるので聞いているとリフレッシュ出来ないし(疲れてしまう)、そんなに嫌なら離婚すればいいし姑には会わなければいいだけじゃん・・・と思ってしまいます。
離婚出来ないのは経済的に自立する自信がないからですよね、子供のせいにしてはいけないです、、、
ただ母親世代(50代後半〜60代?)は結婚したら専業主婦になるのが当たり前だし女が家事育児を全て行うのが黙認されてきたから可哀想といえば可哀想かもしれないけど。。。(それでも本気で離婚したかったら10年以上の時間があったのだから離婚準備は十分出来ると思う)
親世代と子世代の価値観のズレがリアル
親世代と子世代の価値観のズレがリアルですね!
娘は親の世話【というか家の中のこと全て】をするもの(?)、息子は外で働くから家のことは何もしなくてもいい。。。だなんて令和の時代には通用しません。
男側の年収が低すぎて(日本の平均年収430万円程度)今や女性も普通に働くし人によっては男性よりも稼ぎます。
我が家も父親が男尊女卑なので価値観が決定的に合いません。(これだから女は〜とバカにするのが口癖で嫌い)
共働きなので旦那にも普通に家事をやってもらっていますが、旦那のことを父親は「家事をやらせて可哀想」だと言いました(私も仕事しているのに私は可哀想じゃないの?)
私は結婚してフルで仕事をしながら育児もしているので、結婚せずに気ままな独身の兄(バツ1)の方がよっぽど暇だと思う。
漫画のように私一人にだけ介護を押し付けられたらキレます。
何というか・・・仕事しか出来ない男の人って無能だな。って思っちゃいますよね・・・
家事育児介護は無償労働ではなくて、外に外注するとかなりの金額が発生するので立派な有償労働ですよね。
漫画を読んでいて思ったのは、忙しい娘を呼び寄せて家の中のことをやらせるんじゃなくて家事代行サービスを利用すればいいだけでは?と思いました。
まだ60代なのに介護はいらんでしょ・・・
掃除は毎日やらなくても死なないし、コンビニに行けば必要最低限の食事は手に入るしわざわざ娘を手伝わせなくてもいいのでは。
家事代行サービスが嫌なのであれば、家事代行サービスを使うとどれくらいの金額が発生するのか?見積もって榛花ちゃんは親に請求ですねー・・・
姉弟関係は距離を置いてもいい!
弟は甘やかして育てられてきて、何か困ったら親族に借金すればいいと思っています(!!)
お姉さんの家に頻繁に行く理由はお金を盗むためでした(信じられない・・・)
関わってはいけない人物が親族にいると辛いですよね。
自分から距離を置けば良いのですが、向こうから直接接近してくるので厄介です。
榛花の旦那さんが強い言動をしていたのは「たかろうとする弟を追い出すため」でした、主人公の旦那さんが頼りになる人で本当に良かったーーー!!!
弟くんは深夜のダメ恋図鑑に登場してきたら強烈なキャラの1人としてストーリーが出来そう。(結婚しているようなのでその後の婚姻関係はどうなったのか気になる・・・奥さんは普通の人そうだし。多分・・・)
弟には奨学金を背負わせず、姉だけ奨学金を背負わせるって酷いですよね(;_;)
お小遣い付きで大学に通っていたのに社会人になって結婚してからお金が無いから姉にたかろうとするってどうなのよ・・・
真綿の檻は完結しているの?
真綿の檻のシーズン1は1巻で完結していますよ!
2巻以降はシーズン2が始まっていて全く別の主人公(髪型は似ていてショートカットだけど名前も違います)が登場してきます。
ストーリーはシーズン1と同じように親子関係(特に母親との)に焦点があてられています。
シーズン2はホラー要素が入っていてこちらも面白そうですよ〜◎
まとめ
こちらの記事にて真綿の檻を読んだ感想をまとめさせて頂きました!
まだまだ根付いている男女差別の育て方・・・私の世代から負の連鎖を断ち切れるでしょうか。泣
1歳児の息子には3歳から家事を手伝ってもらうことを決意しました。
・1巻でシーズン1は完結します
・モラハラ夫(に見えるだけ)は実は奥さんの味方だった!
・主人公の家庭環境が酷い
→男女差別
・弟が関わってはいけない人物
・親子関係を考えさせられる
・自分は娘にストレスをぶつけていないか?考えたほうが良いかも。
→娘にストレスをぶつけている人が多い気がする
深夜のダメ恋図鑑が完結してしまい寂しくなってしまった・・・という方に真綿の檻はおすすめですよ♪
親子関係を考えさせられます。汗
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是非読んでみて下さいね★
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1巻に惹き込まれた方は2巻もおすすめです、新シーズンの2巻は母親がホラーな感じになっています・・・!!!