伊藤潤二

【伊藤潤二うずまき結末考察】なぜ黒渦町の人々は逃げなかった?【ネタバレ注意】

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こんにちは、あいたぬです!

今回は伊藤潤二先生の【うずまき】の結末について考察していきます。

うずまきの呪いとは一体何だったのか?桐絵と秀一はどうして脱出できなかったのか?気になる方はこちらの記事を参考にどうぞ♪

一部ネタバレしている箇所があるのでご注意して下さいませ。

なぜ主人公たちは脱出しなかったのか?

主人公の五島桐絵は恋人の秀一から黒渦町からの脱出(駆け落ち)を持ちかけられますが断ってしまいます。


引用元:うずまき

秀一は父親がうずまきに取り憑かれたのを身近で見ていたことや隣町に通学しているため黒渦町の禍々しさにいち早く気がついていました。

桐絵は秀一の言うことを真面目に聞かず黒渦町から脱出することはありませんでした。

うずまきの呪いで父親と母親を失った秀一は顔色が悪くなってしまいます・・・こんな状態の秀一にもう一度黒渦町からの脱出を持ちかけられても桐絵は応じませんでした。汗


引用元:うずまき

まだ2人は高校生なので経済的に黒渦町から出られないという問題もあったかもしれないけど、秀一の両親が死んで遺産もあっただろうから引っ越すことぐらいは出来たんじゃないかな?と思いますが・・・両親を失ってメンタルがやられてしまった秀一だけで脱出するのは難しかったのかも。

やつれてしまった秀一を見ていたのに脱出をすすめない桐絵もちょっとおかしいですよね。

同級生がカタツムリ化していたり台風に追いかけられたりと黒渦町は明らかに呪われているのに引っ越すという意識がないのがもう呪われてる!

桐絵の父親はうずまきの呪いに囚われて黒渦町でうずまきの陶芸品を一生作っていきたい!!!と思っていたから桐絵が動けなかったのも仕方なかったのかもしれないですが、、、それにしても桐絵が黒渦町から逃げ出そう!!とするのが遅すぎます。


引用元:うずまき

桐絵がようやく黒渦町から脱出しよう!!と決意したのは弟がヒトマイマイ化し始めた時なので決断するのが超遅いです。

桐絵が真剣に秀一と町からの脱出をしなかったのは【自分だけは大丈夫!!】という地震や津波の際に警報がなっているのに自宅待機をしている人と同じ心理が働いているのかな・・・と思いました。

渦を取り巻く怪奇事件がヤバい

うずまきのストーリーでは渦をとりまく怪奇事件が・・・トラウマになりそうなほどヤバいです。

トラウマ級の事件

・秀一の父親がうずまきになって死ぬ
・母親はうずに取り憑かれて自分の体に中にあるうずを切り刻み死亡
・同級生のあざみが目の前で渦に取り込まれて消える
・同級生がカタツムリ化してしまい学校内で飼育する

秀一や桐絵はこれらを目撃していたのに黒渦町から脱出しようとしなかったのがいけませんでしたね(;_;)

同級生がカタツムリになってしまったのにのんきに高校で飼育を始めるのがおかしい・・・やはり黒渦町の人々は全員うずまきの呪いにかかってるよ・・・!!!

黒渦町の人々が逃げなかったのはなぜ?

うずまきの呪いはどんどん大きくなっていき、黒渦町全体が巨大な渦で埋め尽くされて外に出歩くことも出来ないほど危険な状態になっていきます。

ラストは地震で被災している状況と重なりますよね。

びっくりするのが黒渦町では人々がうずまきの呪いで明らかにおかしくなっているのに事前に引っ越している人が少なそうなこと。(避難所の長屋には人が一杯で入り切らないほど)


引用元:うずまき

黒渦町で発生している数々の怪異は日常生活の延長だと認識していること自体がうずまきの呪いなのかも??

人間がカタツムリ化しているのに【ヒトマイマイ】と呼んで受け入れているのがそもそもおかしい・・・学校内で飼育するってどうゆうことなの。

黒渦町にうずまきの呪いが広がったときに竜巻が日常的に発生し出歩くのが危険な状態になりますが【蝶族】という竜巻に波乗りをする暴走族のような集団が出てきたときにはびっくりしましたよね、黒渦町の人々はヒトマイマイを食料にしたり竜巻に波乗りをしたりと明らかにおかしい異常事態を受け入れ過ぎです。

異常事態を受け入れる前に逃げないと駄目ですよね〜〜。。。桐絵もそうだけど黒渦町の人々は感覚が麻痺していると思う。

なぜ逃げない?

・自分には関係がないという思い込み
→周りに怪異が起こっても自分が死ぬはずない
・逃げ出す人がいない
→重大なことではないという思い込み
・うずまきの呪いなんてあるわけがないという思い込み
→秀一の言っていることを誰も信じない
・日常生活の延長線上だと受け入れている
→ヒトマイマイを飼育する
→非常食として食べられてしまう
→竜巻に波乗りをし始める

黒渦町に自宅を購入してしまっていたり学校生活や会社があるから簡単に離れることは出来なかっただろうけど、危険な兆候が現れていたのだから町の人々も逃げてほしかったですね。

地震や津波の警報が出ているのに逃げ出そうとしない、逃げようとしたときにはもう遅い(手遅れ)という震災時の状況と似ています。

私はまだ震災に遭遇したことは無いのですがうずまきのストーリーのように逃げようとした時にはもう遅い!!という状況にならないように早めの行動をしないとな・・・と真面目に思っちゃいました。

うずまきの呪いが軽いうちは黒渦町から出ることは出来たと思うんですよね、秀一は隣町の高校まで通っていたし同級生のあざみちゃんは隣町から黒渦高校まで通っていたので高校が正常に稼働している時は隣町に出ることは可能でした。

うずまきの結末はどうなった?

うずまきの結末ですが、うずまきの呪いが黒渦町全体に広がってしまい黒渦町に来た人たちは全員出られなくなってしまいます。

黒渦町全体がうずまきのように歪んでしまい外に出たくても町全体が渦を巻いているので元の場所に戻ってきてしまうんですよね(怖い)

桐絵と秀一はヒトマイマイ化している弟を連れて黒渦町から脱出を試みようとしますが町全体が渦になっているので脱出することは出来ませんでした。

うずまきの呪いはトンボ池の下にあるうずまきの遺跡(?)から発動されており最終的に黒渦町全体を飲み込んで町に居た全ての人間を消してしまいました。


引用元:うずまき

外部との連絡が遮断されている為に救助に来た人が黒渦町から出られなくなり人口は増えていってしまいます、食糧難になった人々は自然とヒトマイマイを食べるようになります(トラウマ)

避難所の長屋にいた人達はうずまきになって死んでいき、ついには桐絵と秀一だけになってしまいました、桐絵と秀一も黒渦町から出ることが出来ず渦に飲み込まれてしまいます・・・

外部との連絡が全く出来ないまま黒渦町は消滅してしまったので時が経過すればまた黒渦町に人々が住んで新しい町を形成していくと思うのですがトンボ池の下にあるうずまきの遺跡は定期的に呪いが発動して町を飲み込んできたみたいです(怖い)

呪いの解除方法もわからないまま自然災害のように黒渦町は壊滅してラストを迎えます。

誰も救われないのでうずまきの結末は正直後味が悪いです。汗

うずまきの呪いは日本の大地震に似ていますよね、大地震も回避することが出来ず一定の周期で必ず発動してしまうので防ぎようがないです・・・

危険を感じたら自分だけは大丈夫!死ぬはずない!!と思い込まずに逃げたほうが絶対にいいです、震災の経験をしていない人はうずまきを読んでみるといいかも。

桐絵は最期までお父さん・お母さん・弟を救おうとして黒渦町からの脱出が遅れてしまいましたが災害時は何よりも自分の命が大事です。

まとめ

こちらの記事でうずまきの結末について考察させて頂きました、楽しんでいただければ幸いです◎

まとめ

・うずまきの呪いが黒渦町全体を飲み込んで消してしまった
・桐絵と秀一は脱出出来なかった
→黒渦町からの脱出を決断するのが遅すぎる
・早めに避難していれば呪いからは逃れられたのでは?
・黒渦町に住んでいる人がのんきすぎる
→ヒトマイマイを飼育している場合じゃないよ!
・自分だけは大丈夫と思ってはいけない
・危険を感じたらすぐに逃げよう
・うずまきのラストは東日本大震災を思い出す
・うずまきの呪いは何だったのか不明
→一定の周期で町を飲み込んでいる
→大地震に似ている

皆さんはうずまきの怪異が起こったときに冷静に逃げることは出来ますか?

私はうずまきを読んでいると東日本大震災を思い出してしまいました(;_;)

結末は誰もが救われないので後味が悪いのですが、自然災害に逃げ遅れてしまうと人間の力は非力でどうしようもないんだな・・・と思いました。

秀一は最初の方からうずまきの呪いを感じ取っており逃げようと思えば桐絵も逃げれたので自業自得な面もあるかなと。(高校生だから厳しかったかもしれないけど)

うずまきは伊藤潤二先生の世界観が爆発している漫画なので、うずまきの内容が気になる方や内容を忘れてしまった方は読んでみて下さいね◎

全3巻で発売されており、新たに新装版が1冊発売されています。

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