こんにちは、あいたぬです!
私は今年で機械系CADオペレーター歴10年目を超えました。
未経験(文系卒)でCADオペレーター・設計補助をしてきた経緯と赤裸々に年収などを詳しくまとめていきます。
これからCADオペレーターを目指していきたい!!という方のご参考になれば幸いです。
※現在はCADオペレーターから転職して機械設計エンジニアに転職しています。(やっている仕事内容はほとんど同じ)
目次
CADオペレーターの仕事内容について
CADオペレーターとはCADを使用して設計者のサポートをする人のことです。
設計者から指示を受けCADを操作し、モデリング(3次元CADで部品形状を作ること)や図面作成・修正を行っていくのが主な仕事です。(機械系3次元CADオペレーターの場合)
設計者はお医者さん、CADオペレーターは看護師さんのような関係性。と例えると分かりやすいですね♪
CADオペレーターの中でも業界が分かれており、大きく分けると建築系と機械系に分かれます。
業界や会社によって使用しているCADの種類も異なっています。
機械系CAD
・CATIA:大手自動車メーカーで使用されている3次元CAD
・SOLIDWORKS:幅広く中小企業で使用されている3次元CAD
・AutoCAD:一番広く使用されている2次元CAD
※機械系は大企業も中小企業も3次元化が進んでいます
建築系CAD
・BIM:建築系の3次元CADのようなもの
・AutoCAD:機械系CADと同じく一番広く使用されている2次元CAD
※建築業界は3次元化が進んでいるところが少ないです。
AutoCADはどちらの業界でも幅広く使われているので使えると就職口が広がります!◎
ただこれからは3次元の時代が来て、2次元で図面化する必要はなくなっていくので3次元CADも身につけておくと転職する際に困らないし給料も2次元よりも3次元CADを扱えるほうが高くなります。
CADオペは未経験でも就職出来るのか?
未経験でもCADオペレーターに就職することは可能です。
大学卒業後にまさか自分がCADオペレーターになるとは思ってもいませんでした。
※文系卒なので機械設計やCADに関する知識はゼロの状態でした。
無資格未経験でしたが面接で熱意を伝えてCADオペレーターになることが出来ました。
雇用形態が派遣会社の正社員として雇用されて客先に行って働くという特定派遣(現在は廃止され常用型派遣になっています)として就職が決まりました◎
東日本大震災後の就職難の時代だったので当時は内定が出て凄く嬉しかったですね、まさか10年間もCADに携わっているとは思わなかったけど・・・!!
CADオペレーターの仕事は機械系も建築系も派遣が多いです。
事務+CADオペレーターなら中小企業の正社員・契約社員として求人数は少ないですがあります。(残念ながら給与は低めです)
普通の事務職・一般職に比べたらCADが使える方が就職の窓口が増えるし給料も上がるので有利です。
常用型派遣と聞くと派遣なの!?と思ってしまいますが、派遣会社の正社員として働くので無期雇用です。
ちゃんとした派遣会社を選べば女性にはかなり働きやすいです★
下手な福利厚生の悪い中小企業の正社員になるぐらいなら、常用型派遣の方が待遇が良いと思っています。
終身雇用も崩壊していますしね。
※2019年にCADエンジニアとして転職しましたが、2021年現在は育休産休無事に取得できました!
常用型派遣は社員数がかなり多いので育休産休がかなり取得しやすい環境でした♪
育休を取得している1年間の間に担当の営業さんが2回変わったので営業所にいる自社内の人を誰も知りません(!!)
育休産休制度の担当者のことを全く知らないので育休を取得するときも罪悪感が全くありませんでした(本来罪悪感とかいらないけど・・)
普通の正社員だと育休後に元の部署に戻ることが多いと思いますが、常用型派遣だと大企業に派遣されているので育休を取得しても元の部署には戻れません。
復職後に新しい大企業に派遣される形になるので長期間の育休が取りづらい・・・ということになりませんでした◎
※現在第一子の育休中に第二子を妊娠して2回目の育休に入りますが無事に2回目の育休も難なく取れそうです、ありがたい!
未経験知識ゼロの状態でCADオペレーターになる方法をこちらの記事にまとめています、気になる方はこちらの記事も参考にどうぞ!
CADオペレーターは在宅勤務が出来るの?
私が配属された部署ではコロナ対応で完全在宅勤務が1年以上続きました。
会社によると思いますがCADオペレーターさんも在宅勤務が可能になってきますよー!!
在宅勤務の場合は在宅でCADが触れる環境が必須になってきますが、PCやCADソフトは会社が全て用意してくれていました。
CADを覚えてしまえば在宅勤務も視野にいれることが出来ます。
常用型派遣のメリットとデメリット
派遣会社の常用型派遣の記事を見るといいことしか書いてない(笑)ので正直なメリットとデメリットをまとめました!
・就職が厳しい大手の会社の中に入り込める(例:トヨタ・本田など)
・福利厚生が客先に従うため充実(月1以上有給取得可能◎)
・営業の面談があり、悩みを聞いてもらえる(職場異動したいなら伝えられる)
・人間関係がさっぱりしている(自社の上司・部下がいない為)
・年間休日120日以上+月1以上の有給12日=130日以上休める!
・仕事に就いていない期間(待期期間と呼びます)でも給料発生
・ボーナス支給(夏・冬合計2か月分:所属している自社の場合)
・正社員だが、そこまでの責任の重い仕事はない(気楽)客先から見たら派遣さん
・不況が来た時に真っ先に切られる対象となる
・客先社員との給料格差がエグイ
・派遣会社が中抜きしているのが腹立つ
・同じ職場でずっと働けるという保証がない
・責任のある仕事を任せてくれない
・待機期間中の給料が低すぎて一人暮らしの人はキツい!
大企業の福利厚生の恩恵が受けられるので休みやすく女性におすすめですね、前述したように下手な中小企業に就職するよりもよっぽどマシだと思います・・・
特にものづくり業界は9割が男性職場なので女性が入ってくると喜ばれるし、可愛がられます♪(正直男性社員より甘い)
自分から職場を異動したいと言わなければ基本ずっと同じ派遣先です。
※これは派遣会社によります。株式会社エスユーエス(SUS)は派遣先が変わってなんぼ!!という会社で、面接でエンジニアは「商品」と言ってきたので私は好きじゃないです(暴露)
常用型派遣の会社経営者や営業からみたらエンジニアは商品かもしれないけど私達も人間なので感情はありますからね。
別記事で常用型派遣(特定派遣)について書いたので、参考にどうぞ♪
待機期間中の給料がかなり減ってしまうので、実際にどれくらい貰えるのか?別記事にて公開しています↓
実家暮らしをしている方や結婚していてパートナーも働いている共働き家庭の人なら待機期間中に給料が減っても何とかなると思いますが、一人暮らしの方で待機期間が長引いてしまうと生活が困窮してしまうので注意が必要ですね。
福利厚生はちゃんとしているところが多いですが、不況時に真っ先に切られてしまう対象になってしまうので・・・常用型派遣を考えている家計を養う必要がある男性やシングルマザーの女性は将来的には転職を視野に入れた方がいいと思います。
1社目のCADオペレーターの常用型派遣会社では一度も待機期間はありませんでしたが転職先のCADエンジニアの会社では妊娠出産の待機期間が発生しあまりの給料の減り方にショックを受けました。泣
CADオペレーターの年収と資格の必要性
私の年収は経験8年で年収が360万円です(残業代は別途支給・残業代を合わせると400万円・月20時間残業)
事務職よりは確実に稼げます、CADオペか事務職か迷ったら私は圧倒的に給料が高く仕事も面白いCADオペをおすすめします◎
CADオペレーターの平均年収は約300万~ほどだと思って下さい。
経験8年目で残業代を合わせて400万に届くかどうか?というところです。
30歳で年収400万円に届くかな?【残業代込みで】というぐらいなので女性の平均年収に比べたら稼ぐことは出来ていますね。
23歳の時に無資格未経験でも熱意でなれたので、資格は必要か?と言われたら資格よりも人柄(この人と働きたいか)と熱意(やる気があるか)の方が大事です!
※若い人ほど経験が無い分、熱意と人柄(コミュニケーション能力)で勝負しましょう!!
資格は不要だとは思いますが、資格を取るとアピールに繋がるし会社によっては資格手当や昇給・賞与に反映されることがあるので取っておいて損はないです。
知識が無い人でも取りやすく認知度があるのがCAD利用技術者試験です。
3次元CAD利用技術者試験2級を受けましたが、筆記のみなので暗記すれば合格できます♪
使用したテキストや勉強方法はこちらのブログ記事を見て下さい!
CAD利用技術者試験の概要は公式サイトをチェックしてみて下さいね♪
現在所属している会社では、3次元CAD利用技術者試験に合格すると資格取得費用と報酬金が貰えました。
転職する前に資格を取得してしまったので損してしまいましたね〜。泣
申請しないと資格取得費用も報酬も貰えないので会社の規則は確認されるのがおすすめですよ!
職業訓練校を利用してお金をもらいながらCADを勉強する方法
CADオペレーターになりたいけど実務経験が無いしCADに触ったことがないから就職に苦労しそうで不安・・・という方におすすめなのが職業訓練です。
失業給付の対象(雇用保険加入期間1年以上)となっている方ならお金を毎月貰いながらCADが学べます◎
CADのスクールに通おうと思うと機械系のAutoCADで受講料約14万・3次元CADだと17万もしてしまいます(WiNスクールの場合)
2次元も3次元も学ぼうとすると31万円もします。(高い)
私は職業訓練校にてSOLIDWORKSとAutoCADを学びましたが無料だし、月額12万円の失業給付を毎月受給しながら勉強していました。
民間のCADスクールではなくて国の制度を是非利用して下さいね★
よろしければ職業訓練校について詳しく書いた過去記事もどうぞ!
職業訓練校に通っている人はAutoCADが無料でインストール可能です(使用期限があるので注意)
CADオペレーターに需要はあるのか?未来は?
需要はあります!
少子高齢社会で若い世代の人手不足なのでエンジニア【設計者】の人員が足りていません。
設計者の人手不足を補うためにCADオペさんを雇って何とか現場を回している感じですね。
3次元CADは設計者でも扱うのが苦手な人が結構います。(今までが2次元だった為)
高齢の方だと2次元から3次元の変化に対応することが出来ておらず3次元を扱えるCADオペさんは超頼られます。
専門的な知識はないけど3次元CADが得意な方は重宝されますよ◎
専門知識は後からつけましょう!
設計者からの指示がいつも正しいとは限らないので、徐々に知識をつけて間違いを指摘できるようになると信頼されるCADオペレーターになれます♪
3次元CADに関しては形状変更をしやすい履歴を考えてモデリング出来る方が大事にされます!
工業系の大学を卒業している設計者の方に並ぶことは出来なくても、プチ設計者になら頑張れば文系女性でもなれます。
図面を単純に修正するだけのCADオペレーターは厳しいです(仕事が振れない)
知識をつけてミスも指摘できる、3次元CADを利用してモデリングもできるCADオペレーターになりましょう!
建築・住宅系CADは未だに3次元化が進んでいないので、3次元CADを扱えるCADオペレーターさんはこれから需要が増えていくと思います★
建築系3次元CADのBIMは使える人が少ない為狙い目だし、給料も高いです!
上手くいけば年収500万以上いけますよ(!!)
女性で年収500万円を超えるのは難しいですが3次元CADを身につけると狙うことも可能です。
BIMオペレーター・その他CADオペレーターの求人の相場はリクナビ派遣でチェックすることが可能です、住んでいる地域のCADオペの時給の相場を一度チェックされてみて下さいね↓
BIMオペレーターの相場は
時給は2000円を余裕で超えます・・・私もいつか。。。BIMオペレーターに転向しようかな(小声)
私はCATIAを使用して図面作成・モデリングをしていますが、機械系3次元CADのオペレーターでも派遣だと時給2000円に届きますよ!
CADオペレーターは一体どれくらい給料が貰えるのか?気になる方は派遣の求人をこまめにチェックして相場を知っておきましょう♪
CADオペレーターからのステップアップについて
CADオペレーターとして働けるのは若いうちだけ・・・と思われそうですが働こうと思えば50代でも働くことは可能です。(現場には50代以上の方も多い)
・事務作業にプラスしてCADオペレーター
・3次元CADオペレーター(設計者まではいかなくともプチ設計者)
・建築・住宅系の3次元CADが扱える方は家やビルをモデリングして顧客に提案する営業的なこともするようになるかも?
・ステップアップして設計者になる人
・CAD講師として活躍する
・CADを導入する会社に転職出来る
・CADのヘルプデスクで働ける
将来的にはやる気があれば幅広く仕事が広がっていくと思います◎
ただ言われたとおりに図面を修正する仕事は給料も安いし、仕事も少ないです。
事務職をいままでしてきた方がCADを扱えるようになると仕事の幅が広がってとても良いと思います!
※AIにより、これから単純作業が置き換わっていくので事務職でも出来ることを増やしましょう。
機械系も建築系も9割男性職場だし、専門用語が飛び交わっていると日本なのに英語を話されているようで最初はパニックですが( ;∀;)
人間関係がさっぱりしているのとおじさんたちが優しく助けてくれるので♪
前職の医療事務に比べたら天国です。(笑)
医療事務【年収180万円・人間関係と労働条件劣悪(交通費マイナス5000円・年間休日102日・賞与は化粧品)】
↓
CADオペレーター【残業込み年収400万円・賞与2か月分・年間休日130日以上)
転職してCADオペレーターに転向して精神的にも金銭的にも楽になりました♪
なんと医療事務をしていた時から年収が200万円以上も上がりました(‘Д’)!!!!
辛いこともありますがCADオペレーターになれて私は良かったです!◎
CADオペレーターとして働いているけど将来が不安な方・設計者に混じって今までCADオペとして活躍されてきた方は設計職にチャレンジされてみてもいいかもしれません。
オペレーターからエンジニア職に転職をした方法について別記事にてまとめていますので合わせて参考にどうぞ!
CADオペレーターに向いている人は?
CADオペレーターに向いている人はPCを長時間触っていて苦ではないことが必須条件ですね。
CADオペレーターに向いている人は
・PC作業が好き
・集中して仕事が出来る
・わからないところが素直に聞ける
ほぼデスクワークなので、座りっぱなしの仕事が嫌!!!という方には向いてないです。
男性職場なのでお局様の発生率は低いですが、男性と普通に話すことが出来る人じゃないと厳しいです(愛嬌があれば絶対可愛がられます◎)
事務職だとなりたい人も多いしAIによって仕事が取られて求人も少なくなります。
少し勉強してCADソフトを何か使えるようになり、実務経験を積み重ねれば新たな可能性が開けると思います♪
給料も上がるので是非検討してみて下さい!
まとめ
こちらの記事にて現役のCADエンジニアがCADオペレーターの仕事についてまとめさせて頂きました、これから就職&転職を考えている方の参考になれば幸いです。
・事務職より給料が高い
・特定派遣が多いが大手に配属されるため福利厚生が整っている
→産休育休が超取りやすい
→女性にとっては精神的に楽
・残業は多いです
→定時で帰れるのは週1だけでした
・男性9割の職場
→出会いは多く女性に対して優しい職場が多い
→お局がいない
・常に勉強が必要
・CADオペの経歴を利用してステップアップが可能
私はCADオペからCADエンジニアになって今年で10年目になりますが、残業が多く疲弊してきてしまったので育休から復職した後は別の働き方を模索していこうと思っています。
30代からはCADとは違う別のキャリアを考えていますが中小企業の正社員では2人目連続育休を取得しづらい状況になっていたと思うのでCADエンジニアの道に足を踏み入れてよかった・・・!!!
あえて中小の正社員のCADオペではなくて常用型派遣の方で就職して良かったと今では思っています◎